家事や子育ての合間、もしくは普段は働いている人でも、週末だけは好きなことをして「起業をしたい」と思っている女性も多いのではないのでしょうか。
全国の平均時給は約1,100〜1,200円です。
やりがい重視で、利益を追求しないという人はともかく、ある程度の計画性を持たないと、「稼げない起業」になってしまうケースも少なくありません。
時給だけ見ても、週末の2日間8時間だけ働く「プチ起業」でさえ、月収が8万円以上稼せげなければ、アルバイトの方が稼げることになってしまいます。
ここでは、女性が「起業で失敗しないコツ」と「起業で成功しやすい業種」についてまとめていきます。
また、起業してみたいけど、何がやりたいかがわからない人のために「未経験からでもできるインターネットビジネス」もご紹介します。
自分の時間が確保するのが難しくても、隙間時間で稼げたり、新しいコミュニティができることで、毎日をより豊かに過ごすことができます。
まずは自分のやりたいことを形にして、起業という夢に向かって歩き出してみませんか。
起業で失敗しないためのコツ
起業は必ず成功するとは限りません。
中小企業庁の資料による、個人事業主の廃業率を見てみましょう。
起業後1年経過した後の廃業率は約40%。
3年経過した後の廃業率は53%。
5年経過した後の廃業率は75%。
つまり男女問わず、起業したものの5年後には、25%程度しか存続していないというのが現状です。
起業に失敗しないためのポイントは目的やコンセプトを考え、事業計画を準備し、お金に関する知識もしっかり持つことが大切になってきます。
そして、何よりも「小さく始めること」です。
会社を運営していくには、運転資金が必要です。
運転資金とは、仮に売り上げがゼロでも事業を維持する上で、毎月かかる費用になります。
物件賃貸料、光熱費、人件費など、固定費の割合が大きい場合、満足な売り上げがないと、事業は成り立ちません。
・週末起業からスタート
・初期費用や固定費を小さくする
・個人で始める
・在庫を持たない、原価が極力かからない職種を選ぶ。
これから起業しようと考えている人は、このような状態で少なくても2〜3ヶ月ほど様子を見るのがオススメです。
「稼げる起業」のためには、まずは固定費を極力抑えることが大切です。
集客の状況、ニーズや売り上げ状況を分析し、ある程度めどがつくまでは、なるべく費用をかけないことを念頭におきましょう。
女性が起業して成功しやすい業種
趣味や特技を活かせる業種
女性が起業する上で、一番難易度が低いのは自宅で「お教室」「サロン」「スクール」を開く方法です。
好きなことを収入にできる、一番簡単な方法で、代表的なものはこちら。
・ヨガ
・着付け教室
・料理教室
・ピアノ
・英会話
・絵画
・プリザーブドフラワー
これらは情熱とスキルさえあれば、そのまますぐにでも始められるビジネスです。
一から起業しやすい業種
「起業するような資格もないけど、これから何かを始めたい」という人には、美容ビジネスがおすすめです。
・ネイリスト
・エステティシャン
・リフレクソロジー
・マッサージ(ボディ・フェイシャル)
・アロマセラピスト
これらは自宅をサロンとして使うこともできるので、初期費用が少なく、経費が抑えられるのが特徴です。
技術力が求められる業種ですが、民間資格のものが多いため、技術さえきちんと習得してしまえば、未経験からでもスタートできます。
中には通信講座でしっかり学んだ上、開業のアドバイスをしてくれるスクールなどもあります。
独立目的でにスクール選びをする場合は、技術面はもちろん、開業するためのカリキュラムやアフターケアなどが、充実したものを選びましょう。
未経験者でもできるインターネットビジネス
自宅を事務所として使えない場合は、インターネット上で起業することもできます。
インターネットビジネスは、収入を得るまでに時間がかかることがあるので、コツコツ継続できる人におすすめです。
インターネットビジネスのメリット
・初期費用や固定費がかからない
・パソコン一台で、すぐに始められる
・家事や育児の隙間時間で仕事ができる
・グローバルに展開できる
こちらでは初心者でも専門知識がなくても、誰でもできるインターネットビジネスをピックアップしたいと思います。
■ネットショップ
趣味の手芸やアクセサリー、アート作品などをメルカリやBASEなどのネットショッピングモールに出品。実店舗を持たない分、家賃などの経費がかからない低リスクで始められるビジネスです。
■アフィリエイト
ブログやWEBサイトを利用し、ネット上で自分が紹介した商品をサイト閲覧者に購入してもらい、その売り上げに応じて、報酬が得られる仕組みです。
■ドロップシッピング
ドロップシッピングとは「在庫を持たなくていいネットショップ」です。
商品の仕入れをすることなく、ネットショップやブログに商品を掲載。売れた後はメーカーや提携業者から梱包、発送ししてくれます。
アフィリエイトとの違いは、販売価格が売主に委ねられているところ。仕入れ値は決まっているので、高く売れれば、その分利益が多くなります。
■インターネットオークション(せどり・転売)
ネットで売れそうなものや掘り出し物を、購入し、それを買った値段より高く売ることで利益を得る方法。場合によっては、古物商許可証などの免許が必要となります。
■オンラインセミナー・サロン
オンラインサロンとは、オンラインで開催される会員制コミュニティの総称。
コロナ禍では対面レッスンが難しくなった料理教室など、特に人気が集まっています。
リアルタイムで生徒さんとやりとりしながらレッスンを行う方法と、あらかじめ録画した動画を生徒さんの都合の良い時間にみてもらう動画配信制があります。
■LINEスタンプ / フリー画像・写真素材の販売
自分が書いたイラストや画像・写真などのデジタルコンテンツを販売できます。
LINEスタンプの販売価格は最低120円、売り上げの35%が収入になります。
PIXTA、スナップマート、いらすとやなど、様々な写真やイラストの素材集を一枚数十円〜数百円で販売することができます。
起業のアイデア・ネタの見つけ方
「起業したいけど、アイデアがない」という人は、以下のポイントでできることがないかを考えてみましょう。
・やりたいことや好きなことを広げる
・得意分野、専門性を活かす
・世の中の「めんどくさい」や「困った」を解決する
・既存商品の改良をする
何もないところから、新たなビジネスを生み出すのは難しいですが、普段から自分の興味関心が強いもので、「自分ならこうする」と思うところを改良してみましょう。
また、海外の起業アイデアをヒントにする方法もあります。
今あるサービスで不満な部分を解消し、発展できないか。
今あるサービスに組み合わせて、さらに便利にできないか。
オリジナルアイデアでなくても、発想の転換することで、起業のネタになることもあります。
自分が好きなこと。自分ができること。社会が求めていること。
この3点をベースに、自分の持っているスキルや資格、人脈などを活用し、企業理念として成り立つかを整理してみましょう。
まとめ
女性の気持ちを理解したサービスは、常に必要とされています。そのため、女性起業家のニーズは増え続けています。
しかし、現実的には出産・育児などのタイミングにより、仕事に100%の力を注ぎ込むのも難しい時期もあります。
そこで諦めるのではなく、女性ならではのライフスタイルに合わせた起業方法を見つけて、自分に合った方法を探してみましょう。