整体師になりたいと考えている人の中で、どこで整体を学ぶか、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。ここでは、整体師になるための整体スクールについて、ご紹介します。
整体師になるには?
はじめに、整体師になるための資格について。
どのような資格があり、なにが必要であるかについて、みていきたいと思います。
整体師の資格の取得について
整体として取得出来る国家資格には、2つあります。
- ・柔道整復師
- ・あん摩マッサージ指圧師
これらは、専門学校等で整体について学んだ後に、国家試験を受け、資格を取得するのが一般的です。
整体に関する民間資格は多数あります。
民間資格は取得の有無に関わらず、整体師として開業することが可能です。
しかし、整体師として活躍していくためには、整体施術に関して専門の技術やノウハウを身に付けることが大切になります。
整体師になるためには、さまざまな方法で整体に関する知識や技術を学ぶ必要があります。
整体スクールで施術の技術を身に付ける
↓
民間資格を取得
↓
系列の整体サロンで修業
修行することで、整体に関する知識や技術を学ぶことが出来ます。
こうした順序を踏んで、整体師として開業していくのが、整体師の王道とされています。
「国家資格保持の整体師」と「民間資格の整体師」の違い
国家資格保持の整体師と民間資格の整体師の違いは、整体サロンで使用可能な電気機器の種類に違いがあります。
サロンの看板にも「整骨」「接骨」「マッサージ」と表記出来るのは、国家資格保持のサロンのみとされています。
整体の専門学校について
整体の専門学校は、基本的に全日制のカリキュラムになっているところがほとんどです。
整体師が、資格取得までにかかる費用は約200万円程度。
時間や費用はかかりますが、しっかり整体に関する知識を基礎から学ぶことができます。
民間団体が主宰する整体スクールについて
予算的にあまりお金をかけられない場合は、民間団体が主催する整体スクールに通い、学ぶ方法もあります。
整体の民間資格を取得する際には、それらを主宰する整体スクールの通学制か通信制のいずれかを選んで、学ぶことになります。
通学制の費用は約20万円~100万円程度。学習期間の長さや内容によって金額は異なります。
一方、通信制の費用は約10万円程度。学ぶ期間や開始時期を自分で自由に決めることができます。
整体師になるまでの期間とは?
では、実際に整体師になるためには、一体、どのくらいの期間を要するのでしょうか。
ここでは、その目安を具体的にみていきたいと思います。
国家資格を取得する場合
整体師として国家資格を取得する場合には、整体の専門学校の課程を修了する必要があります。
ほとんどの専門学校では昼夜と開校しており、基本的な授業やカリキュラムの課程は3年となっています。
卒業後に国家資格試験を受けるのが一般的なため、整体師になるまでには最低3年はかかります。
民間資格を取得する場合
民間資格を取得する場合、取得する資格の種類で期間は変わりますが、一般的には早くて半年、長くて2年程度が一つの目安とされています。
整体師として必要な技術、開業ノウハウに至るまで、本格的に学びたい場合には、通学がおすすめですが、なかには通信制を設けているスクールもあります。
通信制の場合は、自分が学ぶ受講期間や受講日程を、自分のスケジュールの都合に合わせて調整できるのが最大のメリットです。
学習期間も短い期間であれば2週間程度、長くても半年程度。
その中で、学びが足りない部分は、実地研修だけ通学可能なスクールもあります。
充実のカリキュラムで、短い学習期間で資格取得を目指し、就職や開業のフォローが万全なスクールに人気が集中しています。
整体スクールで取得出来る資格とは?
繰り返しになりますが、整体やマッサージには、たくさんの資格が存在しています。
資格がなくても、開業できてしまうのが整体師業界です。
- ・柔道整復師
- ・あん摩マッサージ指圧師
他にも、リハビリテーションを行う「理学療法士」は、整体に取り入れることが多い国家資格のひとつです。
これらの国家資格は、整体の専門学校や養成施設で3年以上知識と技術を習得した後、国家試験に合格することによって、初めて仕事にすることができます。
これ以外でも、さまざまな資格と施術方法があります。
そのため、民間の整体スクールを選ぶ際には、そのスクールが、患者さんにどのような施術を行うかを把握しなければなりません。
「整体サロンで働きたい」もしくは「将来的には自分で整体サロンを開業したい」という人には独学だけにとどまらず、整体スクールで実地訓練を受けることをおすすめします。
整体スクールで学べる事とは?
- カウンセリング能力
整体サロンでは、多くの患者さんが訪れます。
患者さんは身体に不調、痛み、違和感を抱えて来院してきます。
症状が身体の広い範囲で発症している場合、身体のどこがどう痛いのか、うまく説明出来ない患者さんもいます。
それでも整体師は痛みの原因を探し、患者さんに対して最適な施術を行わなければなりません。
その際に必要とされるのが、カウンセリング能力です。
整体師は患者さんから、より多くの情報を引き出すことが大切になってきます。
コミュニケーション能力が低いと、患者さんから話を聞き出せず、適切な施術をおこなうことができません。
整体師は身体を改善するための施術を行う仕事ですが、接客業の一つでもあります。
整体スクールでは、整体師としてのコミュニケーション能力やカウンセリング能力を学ぶことが必要です。
- インターネットスキル
今の時代はインターネットが広く普及し、整体サロンでもITを利用した経営は当たり前となっています。
今後、整体師として開業したいと考えている人は、ITスキルは必須となります。
整体サロンのHP作成やブログ開設、インターネット予約、SNSを活用した集客。
他にも、事務の手続きや顧客管理も可能にすることで、作業時間を大幅に節約し、効率の良い診察や施術を行うことが出来ます。
整体スクールを選ぶ際のポイントとは?
整体スクールを選ぶ際に、スクールの費用や期間以外にも、気をつけたいポイントがあります。
・講師の質
・指導内容
(整体の専門知識、技術の習得などのカリキュラム内容)
・就職・開業に関するサポートシステム
整体師は、患者さんの身体を扱う重要な仕事になります。
いい加減な技術や施術で、症状を悪化させてしまうと、取り返しがつきません。
自分の目的にあった整体スクールを、慎重に見極めることが大切です。